日本歴史地名大系 「高嶺間切」の解説
高嶺間切
たかんみまぎり
現糸満市の中央部にあたる。北は
「おもろさうし」巻二〇の三一に「一 大さとのけすの(大里の下司の)/おもひあち(敬愛する按司が)/かみてたよ(神てだ〔日神〕を)/つほこしやり ちよわれ(相手にしてましませ)/又 しましりのけすの(島尻の下司が)」とある。同巻の三三に「一 大さとは みきくに(大里は神酒国)/ゑけ よそわて ちよわれ(エケ 世を支配して ましませ)/又 大さとのさけくに(大里の酒国)」とみえ、大里が神酒や酒を出す豊かな所であることを誇っている。同巻の四三には「一 あかのこか ねはのこか(阿嘉の子が 禰覇の子が)/もゝちやらの ふれおもいてた(百按司が群れて思うてだ)/又 大さとは さとからる(大里は里からこそ)/又 かてしかわ みつからる(嘉手志川〔樋川〕は水からぞ)」とある。大里は里が良いから、
正保国絵図をはじめ元禄・天保の国絵図、各郷帳には「嶋尻大里間切」と記載され、正保国絵図にはシマジリヲホザトマギリと読みが振られている。絵図郷村帳では
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報