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高床建築 たかゆかけんちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高床建築
たかゆかけんちく

地面や水面より高い位置に床のある建物。杭上住居もこの1種で,竪穴平地住居に対する。日本では弥生時代に造られた防湿,防鼠のための倉庫と考えられる建築物が最も古いとされていたが,1997年に富山県桜町遺跡で約 4000年前 (縄文中期末) 頃の大型高床建物の柱などが大量に出土し,縄文時代にも高床建築のあったことが証明された。静岡県登呂遺跡山木遺跡にその跡が発見され,大橋家所蔵銅鐸,奈良県唐古遺跡出土の土器片にもそれが描かれている。古墳時代には,奈良県佐味田宝塚古墳出土の家屋文鏡に高床の倉庫や住居が鋳出されていることから,住居も床を高くするものができ,それが宗教・政治上の権威を表現するものになり,神社,貴族の邸宅にも行われるようになった。これが一般化してくるのは中世以後と考えられる。

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大辞林 第三版の解説

たかゆかけんちく【高床建築】

高床の構造をもつ建築。熱帯地方の住居や、日本の神社建築、古代の倉庫などに見られる。弥生時代に現れ、貴人の住居や倉として建てられた。神社建築の祖型となり、また寝殿造りの形式に重要な役割を果たした。

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