高木神社(読み)たかぎじんじや

日本歴史地名大系 「高木神社」の解説

高木神社
たかぎじんじや

[現在地名]蒲生町岡本

岡本おかもと集落のうちにある。高皇産霊たかみむすび神・大己貴おおなむち命を祀る。旧村社。境内社に日吉神社がある。社伝によれば、古くは高岡たかおか宮と称したといい、「古事記」神代記に「高木神は、高御産巣日神の別の名ぞ」とあることにより、のち高木と改めたとする説もあるが、大木を祀り産土神としたことが始まりとも思われる。「三代実録」貞観七年(八六五)一一月二六日条によれば「近江国正六位上麻生神」に従五位下の神階が授けられているが、この麻生神は当社に比定される。


高木神社
たかきじんじや

[現在地名]高富町高木

如来によらいヶ岳の北東麓、高木集落のやや奥まった山麓に鎮座する。杉の大木のほか、椎などの常緑樹が多い。祭神は高御産巣日神・伊邪那美神。旧郷社。かつては白山社といったが、明治六年(一八七三)高木神社と改めた。美濃国神名帳に正六位上高木明神があり、当社に比定される(濃飛両国通史)。天平一五年(七四三)僧泰澄が観音像を彫刻し、本地仏として社内に奉納したが腐食したため、応永一二年(一四〇五)村吏山田金房が再刻させ、のちその観音像は多福たふく寺に納めたと伝える(山県郡志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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