高野春秋編年輯録(読み)こうやしゆんじゆうへんねんしゆうろく

日本歴史地名大系 「高野春秋編年輯録」の解説

高野春秋編年輯録(高野春秋)
こうやしゆんじゆうへんねんしゆうろく

一九巻 春潮房懐英著

成立 享保四年

写本 高野山霊宝館高野山金剛峯寺・東京大学史料編纂所大谷大学竜谷大学大正大学

解説 無量寿院宥算の勧めによって執筆。巻首一巻、本文一八巻からなる。弘仁七年から享保四年までの約九〇〇年間に及ぶ高野山の歴史編年体で記す。高野山の通史としてすぐれた史料価値を有するが、まま検討を要する記載もある。

活字本大日本仏教全書」、日野西真定編集校訂「校新高野春秋編年輯録」

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「高野春秋編年輯録」の意味・わかりやすい解説

高野春秋編年輯録 (こうやしゅんじゅうへんねんしゅうろく)

高野山の学僧春潮房懐英(しゆんちようぼうかいえい)の手になる高野山の編年史。《高野春秋》ともいう。1719年(享保4)成立。巻首1巻,本文18巻。816年(弘仁7)から1718年に至るまでの高野山の歴史を編年体で記す。すぐれた史料的価値を有するが,欠点も多く,検討を要する記載や,記述が高野山の学侶方にかたよる点,典拠の史料名を欠くことなどのため第一級史料とはいいがたい。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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