鵬程(読み)ホウテイ

デジタル大辞泉 「鵬程」の意味・読み・例文・類語

ほう‐てい【×鵬程】

おおとりの飛んでいく道のりの意から》遠いはるかな道のり。
蒸気船に身を託して、万里の―を渡らんには」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鵬程」の意味・読み・例文・類語

ほう‐てい【鵬程】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぼうてい」とも。鵬(おおとり)の飛んで行く道のりの意から ) はるかに遠い道のり。
    1. [初出の実例]「白頭江上客、鵬程九万看騰騫」(出典:蕉堅藁(1403)送端介然上京)
    2. 「一葦(ゐ)の蒸気船に身を託して、万里の鵬程(ボウテイ)を渡らんには」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一二)
    3. [その他の文献]〔呂定‐登東嶽山詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鵬程」の読み・字形・画数・意味

【鵬程】ほうてい

大鵬の飛ぶ遠路。唐・唐彦謙〔留別、四首、一〕詩 、三里 別酒、一千鍾(しよう) 好景、三に當り 春光、上國濃(こま)やかなり

字通「鵬」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android