(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「鵬」の意味・読み・例文・類語

ほう【鵬】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]おおとり
想像上大鳥。「鵬程鵬図鵬翼大鵬
[名のり]とも・ゆき

ほう【×鵬】

想像上の大鳥。翼の長さ3000里、一度はばたけば9万里を飛ぶという。おおとり。

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精選版 日本国語大辞典 「鵬」の意味・読み・例文・類語

ほう【鵬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぼう」とも。「荘子‐逍遙遊」による語 ) 想像上の大鳥の名。鯤(こん)という大魚が化したものとされ、翼の長さは三千里あり、一度に九万里も飛ぶという。おおとり。
    1. [初出の実例]「夫挙鰭濫觴、曾無千里之鯤、翥、何能知九万之鵬」(出典三教指帰(797頃)下)

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普及版 字通 「鵬」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 19画

(旧字)
19画

[字音] ホウ
[字訓] おおとり

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(朋)(ほう)。〔説文〕四上に鳳の古文としてこの字をあげている。の形はもと孔雀のような羽をひろげた鳥の象形。卜文・金文の風の字は、その羽の形に(凡)(はん)声を加えた形。のち羽を虫にかえて風の字となるが、鳳・が風の初文。鳳は風神とされ、卜辞に四方風神の名がみえる。〔荘子、逍遥遊〕にみえる大鵬も、風神の説話化されたものである。鳳・・風はもと一字、のちそれぞれ分化して別の字となった。

[訓義]
1. おおとり。
2. 鳳と通じ、神鳥。

[古辞書の訓]
名義抄 古の鳳字なり。タグヒ 〔字鏡〕 ホトトギス・オホトリノタグヒ 〔字鏡集〕 オホトリノタグヒ

[語系]
bngは鳳biumと同源の字。鳳はのちまた風piumとなる。それぞれに字義も分化するが、もと一系の語である。

[熟語]
・鵬雲鵬挙鵬鯤鵬際・鵬・鵬程・鵬図鵬搏鵬飛・鵬翼鵬路
[下接語]
雲鵬・挙鵬・孤鵬・高鵬・鯤鵬・翔鵬・大鵬・飛鵬・鳳鵬

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