鵬翼(読み)ほうよく

精選版 日本国語大辞典 「鵬翼」の意味・読み・例文・類語

ほう‐よく【鵬翼】

〘名〙
① おおとりの翼。
性霊集‐一(835頃)贈野陸州歌「鵬翼 一搏睨此境」
浮城物語(1890)〈矢野龍渓〉四「垂天の鵬翼(ホウヨク)、今や万里長風に駕して」
飛行機の翼。
③ これから大きな仕事をしようとする身、また、大きな計画のたとえ。
※学生時代(1918)〈久米正雄〉求婚者の話「そこは彼の鵬翼を容るべく余りに小さな箱庭であった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鵬翼」の意味・読み・例文・類語

ほう‐よく【×鵬翼】

おおとりの翼。転じて、飛行機の翼。また、飛行機。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鵬翼」の読み・字形・画数・意味

【鵬翼】ほうよく

鵬の翼。大事業の計画にたとえる。〔荘子、逍遥遊〕して鳥と爲る。其の名をと爲す。の背、其の千里なるを知らざるなり。怒(はげ)んで飛ぶ。其の、垂天の雲の(ごと)し。

字通「鵬」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android