鶉焼(読み)ウズラヤキ

デジタル大辞泉 「鶉焼」の意味・読み・例文・類語

うずら‐やき〔うづら‐〕【×鶉焼(き)】

塩あん入りの卵形もちを焼いて、まだらの焦げめをつけた餅菓子鶉餅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鶉焼」の意味・読み・例文・類語

うずら‐やきうづら‥【鶉焼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 餠菓子一種。中に塩あんを入れた饅頭(まんじゅう)、または焼き餠。形が鶉に似ているところからいうとも、上部に鶉の斑紋のような焦げめを付けたところからいうともされる。うずらもち。うずら。
    1. [初出の実例]「鶉やきはうす皮の十字のたぐひならん」(出典:仮名草子・祇園物語(1644頃)上)
  3. 食物を油でいって、鶉色にすること。「茄子(なす)の鶉焼き」

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世界大百科事典(旧版)内の鶉焼の言及

【大福餅】より

…庶民的な餅菓子として愛好され,ゆでたエンドウを餅に入れた豆大福,ヨモギの葉をつきこんだ草大福などもつくられている。室町後期から鶉(うずら)餅という菓子があり,これを焼いたり,焼印を押したりしたものを鶉焼と呼んだ。塩味のあんをたっぷり入れ,丸くふくらんだ形にしていたための名で,のちには腹太(はらぶと)餅ともいった。…

※「鶉焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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