鶏人(読み)ニワトリビト

デジタル大辞泉 「鶏人」の意味・読み・例文・類語

にわとり‐びと〔にはとり‐〕【鶏人】

けいじん(鶏人)

けい‐じん【鶏人】

平安時代宮中で、時刻を知らせた役人。にわとりびと。

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精選版 日本国語大辞典 「鶏人」の意味・読み・例文・類語

けい‐じん【鶏人・&JISEF82;人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国、周代の官名。重要な国家的行事に際し、その日の夜明けに百官を起こす役目ニワトリとさかに似た赤い帽子をつけた。後には宮中を警固する夜警兵士が行なった。〔周礼春官・雞人〕
  3. 中古、宮中で時刻を知らせた役人。にわとりびと。
    1. [初出の実例]「鶏人暁に唱ふ、声明王の眠りを驚かす〈都良香〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

にわとり‐びとにはとり‥【鶏人】

  1. 〘 名詞 〙 宮中で、夜の明けたことを知らせて回る役人。→けいじん
    1. [初出の実例]「今宵より鶏人をわがためは暁人といはんとぞおもふ」(出典:宗長日記(1530‐31))

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