故事成語を知る辞典 の解説
鶏口となるとも牛後となるなかれ
[使用例]
[使用例] 牛後となるよりも鶏口となれであります、僕は電灯会社の重役よりも蝋燭の芯の会社の社長に敬意を表しますね[尾崎士郎*人生劇場風雲篇|1952]
[由来] 「戦国策―韓策」に見える、
[解説] ❶ニワトリの口だって、たいして魅力的なものではありません。それでも、牛のお尻よりはまし。蘇秦は、弱小国との同盟に乗り気でない韓王の気持ちにいったん寄り添った上で、現実的な提案をしています。稀代の弁論家の面目躍如、といったところでしょう。❷現在では、もっと積極的なニュアンスで、自主と独立を尊ぶ気風を表現することばとして、用いられます。勤めを辞めて起業する人などに贈るには、もってこいでしょう。
〔異形〕鶏口牛後。
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