20世紀日本人名事典 「鷲巣繁男」の解説
鷲巣 繁男
ワシス シゲオ
昭和期の詩人,評論家
- 生年
- 大正4(1915)年1月7日
- 没年
- 昭和57(1982)年7月27日
- 出生地
- 神奈川県横浜市
- 別名
- 別号(漢詩文)=不羣(フグン),霊名=ダニール
- 学歴〔年〕
- 横浜商業学校〔昭和7年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 歴程賞(第10回)〔昭和47年〕「定本・鷲巣繁男詩集」,高見順賞(第12回)〔昭和56年〕「行為の歌」
- 経歴
- ギリシア正教徒の家庭に生まれ、幼児洗礼を受ける。作家を志して小島政二郎に弟子入りしたが挫折。昭和15年から富沢赤黄男に師事して句作をする。兵役を経て、戦後21年北海道雨滝郡沼田町五ケ山開拓地に入植、職を転々とした。23年ごろ詩作に転じ、「歴程」「饗宴」同人となる。25年第一詩集「悪胤」を刊行。47年埼玉県へ移住。同年第10回歴程賞を、56年第12回高見順賞を受賞。宗教詩人といわれ、主な詩集に「末裔の旗」「蛮族の眼の下で」「定本・鷲巣繁男詩集」「行為の歌」、評論集に「呪法と変容」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報