鹿垣(読み)しがき

精選版 日本国語大辞典 「鹿垣」の意味・読み・例文・類語

し‐がき【鹿垣】

〘名〙
謡曲紅葉狩(1516頃)「行くへも遠き山陰の、しがきの道の険しきに」
狩猟のとき、獲物が逃げないように、勢子(せこ)(=駆りたて役)などが垣のように並び立つこと。
サントスの御作業(1591)一「ソノ ヲン トモ ノ シュウ ヲバ xigaqi(シガキ)タメ ニ ト ココ カシコ ニ マクバリテ ヲキ タマイ」

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デジタル大辞泉 「鹿垣」の意味・読み・例文・類語

し‐がき【鹿垣】

鹿木しかぎ」に同じ。
「行くへも遠き山陰の、―の道のさがしきに」〈謡・紅葉狩
狩りをするとき、獲物が逃げないように人々が並び立って垣をつくること。〈日葡

しし‐がき【鹿垣/×猪垣】

竹や枝つきの木で粗く編んだ垣。獣が田畑に侵入するのを防ぐためのもの。また、戦場で敵を防ぐのにも用いた。鹿砦ろくさい鹿矢来 秋》「―の門鎖し居る男かな/石鼎

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