デジタル大辞泉 「麹塵の袍」の意味・読み・例文・類語 きくじん‐の‐ほう〔キクヂン‐ハウ〕【×麹×塵の×袍】 天皇が賭弓のりゆみ、臨時祭、5月の競くらべ馬などの略儀に着用する袍。麹塵色で、文様は黄櫨染こうろぜんと同様に桐・竹・鳳凰ほうおうを表す。近世では尾長色唐草も使われた。青色の袍。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「麹塵の袍」の意味・読み・例文・類語 きくじん【麹塵】 の 袍(ほう) 天皇が賭弓(のりゆみ)、臨時祭、五月の競馬(くらべうま)などの略儀に着用する袍。麹塵色で文様を黄で表わす。文様は桐、竹、鳳凰、麒麟、江戸初期には唐草に鳥。この服色は禁色(きんじき)で、上皇、皇太子のほか、蔵人が拝領して着ることがある。青色袍(あおいろのほう)。きくじん。[初出の実例]「但王卿着二麹塵袍一」(出典:新儀式(963頃)四)「せいりゃう殿に出御なる。きくぢんの御はう」(出典:中務内侍(1292頃か)弘安一〇年一二月五日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例