麻実油(読み)あさのみあぶら

精選版 日本国語大辞典 「麻実油」の意味・読み・例文・類語

あさのみ‐あぶら【麻実油】

  1. 〘 名詞 〙 麻の種子からとれる油。淡緑色または暗緑色乾性油主成分リノール酸リノレン酸オレイン酸などの不飽和脂肪酸塗料食用に用いられる。おのみ油。
    1. [初出の実例]「桐油、〈略〉麻の実油、荏の油などの工業用油のことを『色もの』と言っており」(出典:遠い海の声(1963)〈菊村到〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「麻実油」の意味・わかりやすい解説

麻実油
あさみあぶら
hempseed oil

タイマの種子からとった油。亜麻仁油に酷似しているが,含まれるヨウ素価が比較して低く,乾燥性も劣る。成分はリノール酸,リノレン酸,オレイン酸などで,工業用として印刷インキペイントラックなどに向けられるほか灯火用,食用にも使われる。

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栄養・生化学辞典 「麻実油」の解説

麻実油

 アサの実からとる油で,食用や工業用に使う乾性油.

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