麻田鷹司(読み)アサダ タカシ

20世紀日本人名事典 「麻田鷹司」の解説

麻田 鷹司
アサダ タカシ

昭和期の日本画家 武蔵野美術大学教授。



生年
昭和3(1928)年8月8日

没年
昭和62(1987)年7月1日

出生地
京都府京都市

本名
麻田 昂

学歴〔年〕
京都市立美術専門学校日本画科〔昭和24年〕卒

主な受賞名〔年〕
日展鎌倉近代美術館賞「雲煙那智」,紺綬褒章〔昭和53年〕,長谷川仁記念賞(第4回)〔昭和55年〕

経歴
昭和23年京都美専4回生のとき創造美術に加わり、23歳で新制作日本画部会員になる。42年法隆寺金堂壁画再現摸写に従事。45年武蔵野美大学教授に就任。49年創画会創立に参加。典雅な洗練された京都画壇の伝統を身につけ、日本の名勝旧蹟を描き続けた。代表作に「雲煙那智」「小太郎落し」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「麻田鷹司」の意味・わかりやすい解説

麻田鷹司
あさだたかし
(1928―1987)

日本画家。本名昂(たかし)。京都市に生まれる。1949年(昭和24)京都市立美術専門学校を卒業。1948年第1回創造美術展に入選し、1951年に同会が新制作派協会に合流して新制作協会ができると会員に推され、さらに1974年その日本画部が分離して創画会をつくるとそれに加わった。伝統に基づきながら清新な感覚をにじませる風景表現に独自さを示し、『雲烟那智(うんえんなち)』『湖北』『雪後山水』などが知られている。1966年、武蔵野(むさしの)美術大学講師となり、同大学教授。

原田 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「麻田鷹司」の解説

麻田鷹司 あさだ-たかし

1928-1987 昭和時代後期の日本画家。
昭和3年8月8日生まれ。昭和23年に「夏山」が第1回創造美術展に入選。35年現代日本美術展で「雲烟那智(うんえんなち)」が神奈川県立近代美術館賞。42年法隆寺金堂(こんどう)壁画の再現模写にくわわる。45年武蔵野美大教授。昭和62年7月1日死去。58歳。京都出身。京都市立美術専門学校(現京都市立芸大)卒。本名は昂(たかし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「麻田鷹司」の解説

麻田 鷹司 (あさだ たかし)

生年月日:1928年8月8日
昭和時代の日本画家。武蔵野美術大学教授
1987年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android