黄皮(読み)キガワ

精選版 日本国語大辞典 「黄皮」の意味・読み・例文・類語

き‐がわ‥がは【黄皮・橘皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (たちばな)の実の皮。きざんで料理に用いる。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 黄色に染めた革(日葡辞書(1603‐04))。
    1. [初出の実例]「初秋や黄皮(キガハ)椅子たそがれの光いざよふ高楼(たかどの)にゐる」(出典:春泥集(1911)〈与謝野晶子〉)

わん‐ぴ【黄皮・黄枇】

  1. 〘 名詞 〙 ミカン科小低木。中国南部およびインド原産で、果樹として栽培される。枝、葉柄などにこぶ状の突起が多い。葉は奇数羽状複葉で、五~一三の小葉からなる。各小葉は広卵形または披針形で、長さ六~一三センチメートル。初夏茎頂に白い花が円錐状に集まって咲く。果実はキンカン大で食用にもするが、種子から潤滑油を採る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android