黒さび病(チモシー)

飼料作物病害図鑑 「黒さび病(チモシー)」の解説

黒さび病(チモシー)

チモシーの代表的なさび病春先から発生し、さび病独特の腫れ物状の病斑を形成する。病斑は赤褐色または鉄さび色、楕円形〜条状で、長さ1〜2mm、幅 0.5〜0.6mm程度となり、これが融合して不規則な形になる。成熟すると表皮が破れて中から赤褐色の夏胞子を飛散し、まん延する。夏から秋にかけて病 斑は黒褐色になり、冬胞子を形成して越冬する。病原菌中間宿主はメギ属植物とされるが、確証はない。他の植物の黒さび病菌とは同種だが、寄生性が異な る。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報