ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒色泥岩層」の意味・わかりやすい解説 黒色泥岩層こくしょくでいがんそうblack shale formation おもに粒径 1/6mm以下のシルト粒子と粘土粒子からなる堆積物。続成作用によって固結した堆積物のなかで,停滞した水底で溶存酸素がなく硫化水素の発生する黒海型堆積環境下で生成された黒色を呈するものや,硫化鉄微粒子と有機物を多く含む泥岩層をいう。炭質物,または腐泥の固結したものを多く含んでいる場合があり,特に後者は油母頁岩(→オイルシェール)とも呼ばれ,瀝青質を多量に含み,乾留すると石油が採取できる。また暗黒褐色で,乳鉢ですると油臭を発する。(→石油母岩) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by