鼻息（読み）ハナイキ

デジタル大辞泉

はな‐いき【鼻息】

１ 鼻でする息。
２ 意気込み。「すごい鼻息で試合に臨む」
３ 人の機嫌。人の意向。

び‐そく【鼻息】

はないき。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

はな‐いき【鼻息】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 鼻でする息。また、その息づかい。〔和玉篇（１５Ｃ後）〕
   1. [初出の実例]「両人鼻息せはしく、胸ばかりおどらして」(出典：浮世草子・好色五人女（1686）一)
3. ② 人の機嫌。人の意向。
4. ③ 比喩的に人の態度、状態についていう。意気ごみ。
   1. [初出の実例]「鼻いき強き時もあれども、極めたる拗者」(出典：仮名草子・浮世物語（1665頃）三)
   2. 「後継内閣の組織は、陸軍の鼻いきに押されて容易にできなかった」(出典：彼の歩んだ道（1965）〈末川博〉四)
5. ④ わずかなこと。
   1. [初出の実例]「お年寄の我が強く、以春様へは鼻息もしらす事が叶はぬ」(出典：浄瑠璃・大経師昔暦（1715）上)

び‐そく【鼻息】

1. 〘 名詞 〙
2. ① はないき。〔運歩色葉（1548）〕 〔宋史‐王韶伝〕
3. ② いびき。〔音訓新聞字引（1876）〕
4. ③ 他の人の意向。機嫌。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【鼻息】びそく

鼻いき。人の喜怒のようす。〔後漢書、袁紹伝〕冀州鄙なりと雖も、帶甲百、十年をふ。袁紹は客窮軍、我が息を仰ぐ。～何(いかん)ぞ州を以て之れに與へんと欲する。

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出典　平凡社「普及版 字通」