鼻捻(読み)ハナネジ

デジタル大辞泉 「鼻捻」の意味・読み・例文・類語

はな‐ねじ〔‐ねぢ〕【鼻捻】

暴れ馬を制するための道具先端にひもを輪にしてつけた50センチほどの棒で、その輪を馬の鼻にかけてねじって制する。はなひねり。はなねじり。

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精選版 日本国語大辞典 「鼻捻」の意味・読み・例文・類語

はな‐ねじり‥ねぢり【鼻捻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はなねじ(鼻捻)
    1. [初出の実例]「あてられてよはりがほなる犬桜はなねぢりこそ山颪のかぜ」(出典:狂歌・吾吟我集(1649)一)
  3. 江戸時代非人頭松右衛門配下が携行した、長さ五〇センチメートルほどの十手のような棒。
    1. [初出の実例]「はなねじりとは名ばかりでぶつのなり」(出典:雑俳・柳多留‐一四(1779))

はな‐ねじ‥ねぢ【鼻捻】

  1. 〘 名詞 〙 荒れ馬を制御する用具。長さ約五〇センチメートルくらいの棒で、色漆青貝装飾を施したもの。これで馬の鼻先をはさんで制御し、また、争いなどの武器にも用いた。はなねじり。はなひねり。
    1. [初出の実例]「左右居飼廿人〈装束常如但大烏帽子蒲扇・鼻捻 已上挿腰二行列〉」(出典兵範記‐仁安二年(1167)一〇月二五日)

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