山颪(読み)ヤマオロシ

デジタル大辞泉 「山颪」の意味・読み・例文・類語

やま‐おろし【山×颪】

山から吹きおろす風。
歌舞伎下座音楽の一。大太鼓長桴ながばちで打つ鳴り物。風に鳴る樹木の音を表し、山中の場の幕開き幕切れなどに用いる。
[類語]追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風

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精選版 日本国語大辞典 「山颪」の意味・読み・例文・類語

やま‐おろし【山颪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山から吹きおろす風。山おろしの風。
    1. [初出の実例]「心して稀に吹つる秋風を山おろしにはなさじとぞ思ふ〈大輔〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一三八)
  3. 歌舞伎の下座音楽の一つ。大太鼓を長桴(ながばち)で打ち、山中の風が激しく樹木を吹き鳴らす音を象徴したもの。山中の場の幕開き、幕切れ、人物出入りなどに用いる。
    1. [初出の実例]「評判ははげしかれとて顔みせにみな手をうつの山おろしかな」(出典:狂歌・徳和歌後万載集(1785)四)

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デジタル大辞泉プラス 「山颪」の解説

山颪(おろし)

江戸時代画家鳥山石燕(せきえん)の画集「画図百器徒然袋」に描かれた妖怪頭部おろし金でできた化け物

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