龍正院(読み)りゆうしよういん

日本歴史地名大系 「龍正院」の解説

龍正院
りゆうしよういん

[現在地名]下総町滑川

滑川山勝福しようふく寺と号し、天台宗本尊は十一面観音。承和五年(八三八)創建で、建保四年(一二一六)八月に諸堂宇を焼失、永仁期(一二九三―九九)に承賢により再建慈恵を開山としたと伝える(下総国旧事考)。また建保四年八月八日暴風強雨および地震により堂宇・門屋ともに倒壊、永仁六年に承賢が再建したともいう(香取郡誌)。永仁六年銘の長さ一〇一センチ・幅二三センチの棟札があり、寺伝との関連も想定されたが火災のため焼失。正安四年(一三〇二)・応安四年(一三七一)銘の常総系板碑があり、また永正一三年(一五一六)九月一八日銘の鋳銅鰐口(県指定文化財)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 徳川家康 本堂

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android