くじゃく座(読み)くじゃくざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「くじゃく座」の意味・わかりやすい解説

くじゃく座
くじゃくざ / 孔雀座

日本からは見えない南天星座。2等星が一つあるほかはみな暗い星ばかりなので、その姿はみつけにくい。ドイツの天文学者バイヤーJohann Bayer(1572―1625)が1603年に発表した全天星図『ウラノメトリア』の中に初登場する12の新設星座のうちの一つ。原形は、15世紀に活躍した南方へのオランダの航海者ケイザーPieter Dirkszoon KeyserやホウトマンFrederick de Houtmanらによって考えだされたとされる。

[藤井 旭]

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改訂新版 世界大百科事典 「くじゃく座」の意味・わかりやすい解説

くじゃく(孔雀)座 (くじゃくざ)
Pavo

略号はPav。南天の小星座。1603年にJ.バイヤーによって創設された。日本からは見えない。α星は分光連星で2.1等,スペクトル型はB3,230光年の距離にある。β星は3.6等,スペクトル型A5,110光年の距離にある。ほかに球状星団NGC6752がある。概略位置は赤経19h10m,赤緯-65°。午後8時の南中は9月上旬である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「くじゃく座」の意味・わかりやすい解説

くじゃく座
くじゃくざ
Pavo

孔雀座。概略位置は赤経 19時 10分,赤緯-65°。南半球に見られる星座で,9月上旬の宵に南中する。日本からは見えない。α星は 2.1等。実視等級5等の球状星団 NGC6752を含む。

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百科事典マイペディア 「くじゃく座」の意味・わかりやすい解説

くじゃく(孔雀)座【くじゃくざ】

南半球の星座。日本からは見えない。

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