太刀岡山(読み)たちおかやま

日本歴史地名大系 「太刀岡山」の解説

太刀岡山
たちおかやま

甲府市と中巨摩郡敷島しきしま町の境にまたがる。標高一二九五メートル。南東に甲府市の御岳昇仙みたけしようせん峡、西に敷島町清川きよかわ渓谷を望む。造成については黒富士火山群に属する火山とする説、溶岩流が浸食されて隔離されたとする説がある。南西側斜面には岩壁が形成されている。岩壁中のはさみ岩は石英安山岩岩盤風化とともに岩脈だけが鋏形に残ったもので、その切立った景観は壮観である。「甲斐国志」には「巍々然タル霊山ナリ」と記し、また日本武尊が凱旋のとき太刀をこの山上の窟中に置去ったことから太刀置山ともいうとして、土地に伝わる日本武尊の東征伝承に結び付けて山名の由来を説明している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「太刀岡山」の解説

太刀岡山

(山梨県甲府市・甲斐市)
山梨百名山指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android