妙寿院(読み)みようじゆいん

日本歴史地名大系 「妙寿院」の解説

妙寿院
みようじゆいん

[現在地名]徳地町大字八坂 上八坂

南流する佐波川左岸にあり、曹洞宗。竜宝山と号し、本尊釈迦如来

「注進案」によれば、天文八年(一五三九)、この地を領した陶興房の牌所として建立され、興房の法号大幻院殿透麟道麒大居士にちなんで大幻だいげん院と号した。陶氏滅亡後は内藤隆春の知行となり、元亀三年(一五七二)隆春の実姉妙寿寺殿仁英妙寿の牌所とされ、寺号を妙寿院と改称した。しかし、慶長五年(一六〇〇)毛利氏の防長移封により、この地は三浦元精の知行地となり、元精は慶長元年に亡くなった実兄三浦兵庫頭元忠の牌所とするとともに三浦家の菩提寺とし、山口瑠璃光るりこう寺一〇世亨乾宗貞を伝法開山とし、寺号を兄の法号にちなんで性乾しようけん寺とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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