放飼(読み)ホウシ

デジタル大辞泉 「放飼」の意味・読み・例文・類語

ほう‐し〔ハウ‐シ〕【放飼】

放し飼いにすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「放飼」の意味・読み・例文・類語

はなし‐がい‥がひ【放飼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 牛馬などの家畜を、つないだり、狭く柵でかこったりしないで広いところで自由にさせて飼うこと。放牧野飼い。はなちがい。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 捕えた動物を放し逃がすこと。放生(ほうじょう)をすること。
  4. 子どもなどを、放任しておくこと。
    1. [初出の実例]「何でも角でも云ひなり次第、離(ハナ)し飼(ゲヘ)という物だから」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)

はなち‐がい‥がひ【放飼】

  1. 〘 名詞 〙はなしがい(放飼)
    1. [初出の実例]「凡馬牛分充衛府者、左近衛看督馬二疋〈櫪飼一疋、放飼一疋〉」(出典:延喜式(927)四八)
    2. 「その獼猴(さる)のよく狎(なれ)しかば、放養(ハナチガヒ)にぞしたりける」(出典:読本近世説美少年録(1829‐32)一)

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