荒武 タミ(読み)アラタケ タミ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「荒武 タミ」の解説

荒武 タミ
アラタケ タミ


職業
三味線奏者

生年月日
明治44年 2月20日

出身地
鹿児島県 曽於郡福山町

経歴
南九州に伝わる板張り三味線ゴッタン第一人者。5歳の時に視力をほとんど失ったが、三味線の皮の部分が板製で指を使って弾くゴッタンの修業を続け、19歳で師匠に。昭和52年には国立劇場津軽三味線の高橋竹山と共演。また民謡だけでなく、民話、民俗信仰にも詳しく、民俗音楽研究者の間では「北の竹山、南のタミ」と呼ばれた。

受賞
文部大臣表彰〔昭和63年〕,鹿児島県民表彰〔昭和63年〕

没年月日
平成4年 4月24日 (1992年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「荒武 タミ」の解説

荒武 タミ
アラタケ タミ

昭和・平成期の三味線奏者



生年
明治44(1911)年2月20日

没年
平成4(1992)年4月24日

出身地
鹿児島県曾於郡福山町

主な受賞名〔年〕
文部大臣表彰〔昭和63年〕,鹿児島県民表彰〔昭和63年〕

経歴
南九州に伝わる板張り三味線ゴッタンの第一人者。5歳の時に視力をほとんど失ったが、三味線の皮の部分が板製で指を使って弾くゴッタンの修業を続け、19歳で師匠に。昭和52年には国立劇場で津軽三味線の高橋竹山と共演。また民謡だけでなく、民話、民俗信仰にも詳しく、民俗音楽研究者の間では「北の竹山、南のタミ」と呼ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荒武 タミ」の解説

荒武タミ あらたけ-タミ

1911-1992 昭和-平成時代の三味線演奏家。
明治44年2月20日生まれ。鹿児島県福山村の人。麻疹(はしか)のため6歳で失明。14歳から三味線をならい,18歳のころ師匠となる。南九州につたわるゴッタン(板張り三味線)の名手として知られ,後継者の育成にもつとめた。のち財部(たからべ)町にすみ,大隅(おおすみ)地方の伝統的古謡をよく伝承し,大隅の語り部でもあった。平成4年4月24日死去。81歳。旧姓前田

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android