関 直右衛門(読み)セキ ナオエモン

20世紀日本人名事典 「関 直右衛門」の解説

関 直右衛門
セキ ナオエモン

明治〜昭和期の実業家 天塩水電取締役。



生年
明治6年9月5日(1873年)

没年
昭和18(1943)年9月27日

出生地
秋田県鹿角

学歴〔年〕
花輪小学校卒

経歴
小学校卒業後、家業木材業を手伝う。明治35年開拓事業を志して北海道に渡り、開拓や造林・電力事業などを通じて次第に地力をつけ、鵡川電気社長や天塩水電取締役などを歴任。大正11年には札幌に関木材を設立した。特に北海道勇払郡の原野約1400ヘクタールを切り開いた功績は大きく、自作農に美田を解放するなど、開拓地の発展に尽した。昭和6年郷里秋田に国鉄花輪線が開通すると、生家旅館を改装して湯瀬ホテルを開業し、秋田の奥湯として知られていた湯瀬温泉の観光化に着手。また、景勝地として著名な八幡平開発にも力を注ぎ、道路の整備などを行った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「関 直右衛門」の解説

関直右衛門 せき-なおえもん

1873-1943 明治-昭和時代前期の実業家。
明治6年9月5日生まれ。北海道にわたり,開拓,電力事業などに従事。昭和6年の国鉄花輪線開通を機に翌年郷里の秋田県にかえる。生家の旅館をつぎ,湯瀬温泉,八幡平(はちまんたい)の開発につくした。昭和18年9月27日死去。71歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例