化学辞典 第2版 の解説
2-エチル-1-ヘキサノール
エチルヘキサノール
2-ethyl-1-hexanol
C8H18O(130.23).オクチルアルコールともいう.炭素数8の脂肪族飽和アルコールの一種.製法は,プロペンからオキソ合成法でブチルアルデヒドを合成し,これをアルドール縮合して2-エチル-2-ヘキセナールとし,さらに水素化して製造する.この工程を一段で行うアルドックス法も工業化されている.無色のわずかに粘ちゅうな液体.融点-76 ℃ 以下,沸点183.5 ℃.0.8340.1.4313.各種有機溶剤に可溶,水に微溶.おもに二塩基酸とエステル化して可塑剤(ジオクチルフタレートなど)とする.ほかに塗料の成分,泡消し剤,合成潤滑油製造原料となる.[CAS 104-76-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報