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731部隊

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

731部隊

関東軍防疫給水部のことで、1936年、旧満州・ハルビン郊外に設置された。細菌兵器などを開発し、中国人やロシア人捕虜らを細菌に感染させたり、凍傷にかからせたりといった生体実験をしたとされる。敗戦直前に施設を破壊し、撤退した。実態は謎に包まれているが、81年に作家の森村誠一氏が部隊を取り上げたノンフィクション「悪魔の飽食」を出版。人体実験や実戦への関与について関係者が証言してきた。

(2016-12-08 朝日新聞 夕刊 1社会)

731部隊

旧日本軍の特殊部隊で、正式名は「関東軍防疫給水部」。1936年、中国東北部(旧満州)のハルビン郊外に設けられた。ペストコレラによる細菌兵器の開発を担い、中国戦線では実際に使われたとされる。中国人やロシア人の捕虜らを細菌に感染させたり、凍傷にかからせたりなどの生体実験を行い、犠牲者を出したと言われている。敗戦直前に施設を破壊し、撤退した。

(2017-06-24 朝日新聞 朝刊 名古屋・1地方)

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世界大百科事典 第2版の解説

ななさんいちぶたい【731部隊】

旧日本陸軍の生物(細菌)戦部隊の秘匿部隊名。正式には関東軍防疫給水部という。731部隊という名称は,1941年(昭和16)8月から45年5月までのものであるが,現在では一般にその前身・後身機関を含めて731部隊と総称されている。 日本における生物兵器の研究・開発は,1932年8月,陸軍軍医学校に3等軍医正(当時,少佐に相当)石井四郎を主幹とする防疫研究室が設置されたことに始まる。また,同年石井は満州に赴き,ハルビン近郊背陰河に関東軍防疫班(秘匿名,加茂部隊)を設立し,以後,生物化学兵器に関して,防御面は軍医学校,攻撃面(兵器開発と実戦)は満州の部隊で進められることになった。

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世界大百科事典内の731部隊の言及

【ハルビン】より

…1898年ロシア帝国が東清鉄道の建設基地として以来,来住者が多く,交通の要衝として,モスクワに範をとった都市化が進み,1932年には人口38万,42年には75万人に達した。この間日本帝国主義の東北地区北部最大の侵略拠点とされ,とくに対ソ作戦用の鉄道建設に伴い,兵站(へいたん)基地として,軍需に結びついた各種産業が発達し,日本の化学戦部隊として悪名高い関東軍防疫給水部(731部隊)もここに置かれた。 解放後ハルビンは近代的重工業都市として再開発され,ことに発電用タービンなど重電機類の生産で全国的に知られるが,精密機器,農業機械,紡織,精糖,化学肥料,製紙,食肉加工等の工業も発達し,また松花江の水運のほか,浜洲(ハルビン~マンチュリー),浜綏(ハルビン~綏芬河(すいふんが)),哈大(ハルビン~大慶),京哈(北京~ハルビン),哈佳(ハルビン~チャムス),拉浜(拉法~ハルビン)等の各鉄道が分岐する。…

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