知恵蔵 「8.6秒バズーカー」の解説
8.6秒バズーカー
はまやねんと田中は、共に1991年、大阪府吹田市生まれで、中学校の同級生。2013年に吉本興業のタレント養成所、NSC大阪校に入学し、卒業後の14年4月1日にデビューした。赤い服に黒いネクタイ、サングラスがトレードマーク。
14年末から15年初めにかけて、はまやねんがテンポよく繰り出す「楽しい南国、ラッスンゴレライ」などのフレーズに、田中が「ちょっと待ってちょっと待ってお兄さん、ラッスンゴレライって何ですの?」と戸惑いながら突っ込むネタ「ラッスンゴレライ」が、中高生を中心に人気となった。15年5月現在、動画サイト、ユーチューブでの再生回数は2700万回を超えている。
15年3月には、若手芸人としては異例となる、デビュー1年未満でのDVDを発売し、大阪・難波の「なんばグランド花月」で初の単独ライブを行った。
コンビ名は、NSCに入学した夜に母校の中学校に忍び込み、50メートル走に挑戦したはまやねんが出したタイム「8.6秒」に、パンチのある言葉として「バズーカー」を加えてつけたという。
「ラッスンゴレライ」は即興で作ったネタで、はまやねんに対し、手をたたきながらネタのタイミングを覚えさせていた田中が、ネタ合わせがうまくいかなかった時に、はまやねんを笑わせようとした際に偶然同フレーズを言ったのが始まりだという。
コンビ名に関しては、一時、ネット上で「8.6」が、米国が広島に原爆を投下した8月6日の日付、「バズーカー」は原爆を指すのではないか、という見方が広がったが、本人たちはこれを否定。田中は「ネットでラッスンゴレライは本当は怖い意味があるみたいになっているが、そんなのまったくない」とコメントしている。
(南 文枝 ライター/2015年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報