日本大百科全書(ニッポニカ) 「AppStore」の意味・わかりやすい解説
App Store
あっぷすとあ
アップル社が、自社製品であるiPad、iPhone、iPod touch向けにアプリケーションを提供するオンラインサービス。3GやLTEなどの移動体通信システム、Wi-Fiなどの無線通信を利用した、各端末からの直接アクセスが基本で、利用者は端末の画面にあるApp Storeアイコンをタップしてアクセスし、アプリケーションをダウンロードする。また、アップル社が無償で提供しているパソコン用メディアプレーヤーのiTunes(アイチューンズ)を利用してダウンロードすることもできる。これはiTunes App Storeとよばれることもある。その場合には、パソコンと端末をUSBやWi-Fiで接続して同期し、アプリケーションをインストールする。端末とiTunesとを同期させることでパソコン側にデータのバックアップも可能である。
アップル社では、自社端末で利用できるアプリケーションの入手は、App Store経由でのみ許可している。提供されるアプリケーションはアップル社製のほか、サードパーティ(純正メーカー以外の開発会社)や個人の製品も含まれている。アップル社製以外のものは、同社の審査基準をクリアしてはじめて提供可能になる。アップル社によると、2013年(平成25)1月の時点で77万5000本以上のアプリケーションが提供され、新規ダウンロード総数は400億本を突破している。ビジネス・教育・エンターテインメント・ゲームなど、さまざまな分野にわたる有料・無料のアプリケーションがそろっているが、いずれを利用する場合にもApple ID(アップルアイディー)が必要となる。Apple IDは、アップル社が提供するサービスを利用する時に必要なアカウントで、どのサービスでも共通して利用することができる。同様なシステムを持つパソコン向けのサービスとしてはMac App Store(マックアップストア)がある。こちらは、OSのバージョンがOS X 10.6.6以降を搭載したMacパソコンで利用できる。
[編集部]