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IPアドレス枯渇問題 あいぴーあどれすこかつもんだい

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知恵蔵2015の解説

IPアドレス枯渇問題

インターネットに接続されたコンピューターを識別する番号(IPアドレス)が不足し、新たなコンピューターに割り振りができなくなるという問題。IPアドレスが枯渇すれば、新規サービスの展開はできず、インターネットの拡大が望めない。
インターネット上の通信は、「TCP/IP」と呼ばれる通信手順(プロトコル)」に基づいている。この手順は、コンピューターなどの通信機器に「IPアドレス」という重複しない番号を割り当てて、互いのIPアドレスを元に通信を行うというもの。
IPアドレスは、「ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)」と呼ばれる組織が管理しており、不足が問題視されるIPアドレスは、「IPv4(Internet Protocol version 4)」と呼ばれる規格である。IPv4は32ビットで構成され、「210.173.168.46」というように「.(ドット)」によって4つのブロックに分けて表記される。なお、各ブロックで使用できる数字の範囲は0から255で、数字の組み合わせとしては4ブロック合わせて約43億通りとなるため、これがIPv4で割り振りできる最大個数となる。
2011年2月3日、ICANNにおいて新規に割り振りできる IPv4アドレス が無くなった。同年4月15日には、アジア太平洋地域の管理組織「APNIC」においてIPv4アドレスの在庫が枯渇したため、APNICと在庫を共有している日本の管理組織「JPNIC」は、IPv4アドレスの割り振りを終了した。
なお、「IPv6」と呼ばれるIPv4アドレスに代わる新しい規格がすでに存在しており、国内でも、一部のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)によってサービスが開始されている。IPv6は128ビットで構成されるため、2の128乗、約340澗(かん:1澗は1兆×1兆×1兆)といった天文学的数字のIPアドレスが割り振りできる。
しかし、IPv4とv6の互換性はない。また、切り替えには機器の入れ替えソフトウエアの導入等、コストがかかるため、しばらくは両者が混在し、徐々にIPv6へ移行していくことになりそうだ。

(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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