R. カルティニ(英語表記)Raden Ajeng Kartini

20世紀西洋人名事典 「R. カルティニ」の解説

R. カルティニ
Raden Ajeng Kartini


1878.4.22 - 1904
インドネシアの女性教育運動創始者。
中部ジャワのジャパラ地方出身。
領主の娘として生まれ、入学を許されたヨーロッパ人小学校で民族差別を体験し、12才で卒業した後は家でオランダ書を読み、女性の民族自覚の向上に務めた。2人の妹も協力して女子教育の普及につとめた。結婚して男児を出産直後に死去したが、彼女の遺志は’13年の「カルティニ学校」運動によって実現した。又、オランダの友人と交わされた書簡集「暗闇より光明へ」(’11年)は民族運動に大きな影響を与えた。インドネシア独立後、彼女の誕生日は「カルティニの日」として国民記念日に指定され、祝われている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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