U字管圧力計(読み)ユージカンアツリョクケイ(その他表記)U-tube manometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「U字管圧力計」の意味・わかりやすい解説

U字管圧力計
ユーじかんあつりょくけい
U-tube manometer

液柱型圧力計の1種。U字形のガラス管に水銀,油,水,アルコールなどの液体を入れ,左右に異なる圧力を加えたときの液面の高さの差から両側の圧力差を求める。通常型は水柱または水銀柱を用い,測定範囲 10~2000mmHg,精度 0.1mmHg程度である。小さい圧力差を測定する微圧型には,管を傾斜させた傾斜管式,2液を用いた二液マノメータ,液面の高低差をマイクロメータ顕微鏡ではかる微圧計,液面の高さが同じになるように装置を傾けてその傾角から圧力を求める零位法微圧計などがあり,10-3 Torr程度まで測定できる。U字管式の変形として,管の一方を広い液槽として他方の管だけを立てた単管式は,液槽内の液面の高さをほぼ一定とみなして管内の液柱の高さから圧力差を求めるもので,水銀式血圧計はこの型の圧力計である。またU字管の一端を閉じてトリチェリの真空にした型が水銀気圧計であって,絶対圧力が測定できる。

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化学辞典 第2版 「U字管圧力計」の解説

U字管圧力計
ユージカンアツリョクケイ
U-tube manometer

U字管に液体を入れ,左右の管の圧力差をU字管の液面の高さの差から求める圧力計.液体としては水銀,水,油,トルエン,アルコールなどが用いられるが,ガラス管をぬらさないことから水銀が理想的である.ただし,水銀の比重が大きいために圧力差の小さいときには測定精度が悪い欠点もある.種々工夫して応用すれば,測定の圧力範囲もきわめて広く,便利である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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