WIDEプロジェクト(読み)ワイドプロジェクト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「WIDEプロジェクト」の意味・わかりやすい解説

WIDEプロジェクト
ワイドプロジェクト

日本のインターネット発足普及のきっかけとなった研究プロジェクトWIDEは Widely Integrated Distributed Environmentの略称。1984年慶應義塾大学と東京工業大学のコンピュータ電話回線でつなぐことに成功,同年日本最初のコンピュータ・ネットワークである JUNETをつくった村井純が,1985年ネットワーク構築に意欲をもつ大学,研究機関と WIDE研究会を結成し,1988年 WIDEプロジェクトとなった。国際接続ノード,高速回線などの運用を実現した。参加機関は産官学を問わず 100をこえる。インターネットだけでなく,情報基盤,分散処理コンピュータシステム,ネットワーク,情報社会,グローバル社会などに関する多くの研究課題を取り上げる国際研究コンソーシアムとなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「WIDEプロジェクト」の解説

WIDEプロジェクト

インターネットの進化を目指して研究・開発を進める、産官学の多用人材団体が連携したプロジェクト。前身である“WIDE研究会"から発展する形で、1988年に発足。インターネット接続の高速化、次世代標準プロトコルである“IPv6"の開発・運用・テスト、ならびに普及・啓蒙などの活動を行なっている。代表者は村井 純氏。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android