デジタル大辞泉 「ADA欠損症」の意味・読み・例文・類語
エーディーエー‐けっそんしょう〔‐ケツソンシヤウ〕【ADA欠損症】
[補説]ADAを補充する従来の療法は一生継続する必要があり、費用も高額になる。近年では、ADA遺伝子をベクターに組み込んでリンパ球に導入する治療も行われるが、やはり効果のある期間は限定的となる。そこで、骨髄幹細胞にADA遺伝子を導入することで、生涯にわたりADAを作り出せるようにする治療法も開発されている。日本では平成7年(1995)に北海道大学で初めてADA欠損症の遺伝子治療が行われた。