アデノシンデアミナーゼ(その他表記)adenosine deaminase

デジタル大辞泉 「アデノシンデアミナーゼ」の意味・読み・例文・類語

アデノシン‐デアミナーゼ(adenosine deaminase)

アデノシンを脱アミノ化してイノシンを生成する酵素免疫主役であるTリンパ球増殖に必要で、これの欠損により重症複合免疫不全症候群となる。ADA

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化学辞典 第2版 「アデノシンデアミナーゼ」の解説

アデノシンデアミナーゼ
アデノシンデアミナーゼ
adenosine deaminase

EC 3.5.4.4.ヌクレオチドの分解系酵素の一つ脱アミノ反応によって,アデノシンからイノシンアンモニアとを生じる.本酵素が欠損すると重篤な免疫不全になる.mRNA鎖上のアデニンがイノシンに変換される反応(RNA editing)も知られている.[CAS 9026-93-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「アデノシンデアミナーゼ」の意味・わかりやすい解説

アデノシンデアミナーゼ

アデノシン脱アミノ酵素とも。プリン塩基代謝経路で働く酵素の一つ。アデノシンを脱アミノ化して,イノシンとアンモニアを生成する反応を触媒する。先天性免疫不全症うちには,この酵素の欠損によってBおよびTリンパ球機能不全になるもの(ADA欠損症)がある。→リンパ球

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栄養・生化学辞典 「アデノシンデアミナーゼ」の解説

アデノシンデアミナーゼ

 [EC3.5.4.4].アデニル酸の6位のアミノ基を脱アミノしてイノシン酸にする酵素で,高等動物の諸器官や微生物に広く分布している.

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