20世紀西洋人名事典 「F.ポルシェ」の解説
F. ポルシェ
Ferdinand Porsche
1875.9.3 - 1951.1.30
オーストリア,ドイツ,イタリアの自動車技術者。
ボヘミア生まれ。
ダイムラー・ベンツ社技師を経て、1935〜37年にはドイツ政府からの命によってフォルクスワーゲンの設計を手がける。第二次世界大戦中にはドイツ機甲部隊の戦車レオパルト、ティーゲルを設計したほか、V-1号飛行爆弾の開発にも協力し、名誉教授の称号を与えられる。終戦後、フランスに抑留中の’48年にはルノー4CVを設計。抑留生活の後、’49年にドイツに戻り、息子と後にポルシェ911形となる256形ポルシェ・ロードスターの1号車の開発を手がけたが、健康を害して技術者生活から退き、晩年はイタリアに住む。
F. ポルシェ
François Porché
1877 - 1944
詩人,劇作家。
1904年詩集「日ごとに」で、伝統派の詩人としてデビュー、素朴な詩風で「運命の命令」(’21年)、「詩集」(’34年)などの総合詩集を発表。また、戯曲は「野卑な男たちとこざかしい女」(’17年)、「ばら色の頬の娘」(’19年)などの叙情的な寓意劇を手がけたほか、ペギー、ボードレール、トルストイなどについての研究書も発表している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報