FR方式(読み)えふあーるほうしき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「FR方式」の意味・わかりやすい解説

FR方式
えふあーるほうしき

front engine, rear drive systemの略称自動車エンジン位置と駆動方式一つで、前にエンジンを備え、後輪を駆動するもっとも一般的な形式。操向輪と駆動輪が別なため構造上無理がなく、操縦性にも癖がないので、寸法的制約の少ない中形車以上では大半を占めている。外国にはFR方式という呼び方はなく、フロントエンジンリアドライブ、または単にリアドライブとよんでいる。

[高島鎮雄]


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百科事典マイペディア 「FR方式」の意味・わかりやすい解説

FR方式【エフアールほうしき】

フロントエンジン・リアドライブ方式とも。自動車における駆動装置の配置法の一つで,エンジンを車体前部に置いて後輪を駆動する方式をいう。中・大型乗用車トラックなどに多い。後輪を駆動するプロペラシャフトは,乗用車では普通車体の床中央にフロアトンネルを設けて収められている。

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世界大百科事典(旧版)内のFR方式の言及

【自動車】より

…このGDIエンジンは,圧縮比を高めて最高出力を向上し,低中速や定速走行の軽負荷時にはガソリン供給を極端に少なくする最適制御によって燃費の大幅改善とHCやCO2の抑制を実現している。ガソリンエンジンディーゼルエンジン
[動力伝達装置]
 エンジンで発生した動力は,クラッチを経て変速機(トランスミッション)で増減されてプロペラシャフトに伝えられ(FR方式の場合),さらに最終減速機で減速され,差動装置を経て駆動輪に伝えられる(図2-a)。クラッチの働きは,スタート時などに必要なすべりを与えることと,変速機の変速段の切替え時に動力の断続を行うことが主なものである。…

※「FR方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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