RR方式(読み)あーるあーるほうしき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「RR方式」の意味・わかりやすい解説

RR方式
あーるあーるほうしき

エンジン位置と駆動方式による自動車の分類の一つで、エンジンを後部(後輪車軸より後方)に備え、後輪を駆動して走る形式のこと。リアエンジン・リアドライブシステムrear engine,rear drive systemの略称。長いプロペラシャフトが不要なため、床を低く平らにでき、軽量化が図られるので寸法的制約の大きい小型大衆車に向くとされた。フェルディナント・ポルシェFerdinand Porsche(1875―1951)が設計したドイツのフォルクスワーゲン・ビートル(初代)の巧みな設計例が転機となって、ルノー4CV(フランス)、フィアット600(イタリア)や同500など、第二次世界大戦後には小型車の標準的な駆動方式となった。しかし乗用車の場合、トランクスペースが小さいことや、横風に対する安定性の低さ、排出ガスシステムの複雑さなどの弱点から、現在はよりスペース効率に勝るFF方式(前輪駆動)に主力を譲っている。大型車では大型バスに用いられている。現在でもポルシェ911はリアエンジンに固執しているが、これは優れた走行性能を得るためでもあるが、それ以上にポルシェ社が創業以来のアイデンティティーとしているリアエンジン方式の第一人者という伝統的な特徴を重要視した結果でもある。なおRR方式というのは日本独特の呼び方で、外国では単にリアエンジンという。また、後車軸前方にエンジンを置き、後輪を駆動するミドエンジン方式をリアエンジンとよぶこともある。

[高島鎮雄・伊東和彦]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のRR方式の言及

【自動車】より

…(3)後部にエンジンを置き,後輪を駆動するリアエンジン・リアドライブ方式。RR方式ともいい,かつて軽自動車などに用いられていたが,現在はバスにみられる程度である。(4)後車軸前方にエンジンを置き,後輪を駆動するミッドシップ方式。…

※「RR方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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