20世紀西洋人名事典 「J.カプタイン」の解説
J. カプタイン
Jacobus Cornelius Kapteyn Jacobus Cornelis Kapteyn
1851.1.19 - 1922.6.18
オランダの天文学者。
バーネフェルト生まれ。
ユトレヒト大学で博士号を取得後、1875年にライデン天文台に入り、1878年フローニンゲン大学教授。南アフリカの喜望峰天文台でギルとともに、写真術を用いて全天の星を記録、観測した。この成果として「ケープ写真星表」(1900年)を発刊。’08年には、恒星の固有運動の研究から、恒星が互いに異なる方向に流れるという二星流説を唱えている。’21年にはフローニンゲンでの職を引退したが、それまでに、がか座にある高速度星を発見したり(カプタイン星)、恒星系の力学理論を提示したりなど、多数の業績をあげた。また、天文学者の間の有益な国際協力を奨励した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報