がか座(読み)がかざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「がか座」の意味・わかりやすい解説

がか座
がかざ / 画架座

冬の宵、南の地平線付近に見える小星座日本では沖縄地方以外では見るのはむずかしい。18世紀のフランスの天文学者ラカイユが決めた新設星座の一つで、本来画家の使うイーゼル画架)とパレットという意味の星座名であったが、現在学名では画家という意味のラテン語Pictorを使用している。星座の北端には、天球上での移動量(固有運動)の大きい8.8等星のカプタイン星がある。

[藤井 旭]

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改訂新版 世界大百科事典 「がか座」の意味・わかりやすい解説

がか(画架)座 (がかざ)
Pictor

略号Pic。南天の小星座。1752年にN.L.ラカイユが創設したもので,画布をのせるイーゼルの意味である。α星でも3.3等と暗い。バーナード星に次いで固有運動の大きいカプタイン星がある。概略位置は赤経5h30m,赤緯-52°。午後8時の南中は2月上旬である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「がか座」の意味・わかりやすい解説

がか座
がかざ
Pictor

画架座。2月上旬の宵に南中する南天の星座。概略の位置は赤経5時 30分,赤緯-52°で,はと座の南,りゅうこつ座の全天第2の輝星カノープスのすぐ西にある。日本からは北半分ぐらいしか見えない。フランスの N.ラカイユにより 1752年に新設された南天の星座の一つ。α星が3等星であるほかはすべて4等以下の星で目立たない。

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百科事典マイペディア 「がか座」の意味・わかりやすい解説

がか(画架)座【がかざ】

2月上旬,南の地平線上に一部現れる星座。日本ではほとんど見えない。

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