NYSEユーロネクスト(読み)ないすゆーろねくすと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「NYSEユーロネクスト」の意味・わかりやすい解説

NYSEユーロネクスト
ないすゆーろねくすと

2007年に誕生した巨大証券取引所連合。ニューヨーク証券取引所New York Stock Exchangeを運営するNYSE(ナイス)グループと、フランス、オランダベルギー、ポルトガル市場を運営する欧州多国籍取引所ユーロネクストEuronextが経営統合して生まれた。傘下の証券取引所に上場する企業の時価総額(2008年5月時点)は約2000兆円と世界トップで、同2位の東京証券取引所の4倍強に達する。

 株式などの有価証券のほか、証券先物、金融先物などを扱う総合取引所。株式会社形態をとり、NYSEユーロネクスト自身がニューヨーク、パリ証券取引所などに上場している。NYSEユーロネクストの誕生後、2008年にアメリカ・ナスダック市場を運営するナスダック・ストック・マーケットNasdaq Stock Marketと、北欧やバルト諸国の証券取引所を運営するOMXが統合するなど国際的な取引所再編が進んだ。ただ、世界的な金融危機の影響で、2008年以降、取引所の大型再編は一段落している。世界的な株式相場の低迷で、NYSEユーロネクストの2008年10~12月期は最終赤字となった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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