PRT(読み)ピーアールティー(その他表記)PRT

デジタル大辞泉 「PRT」の意味・読み・例文・類語

ピー‐アール‐ティー【PRT】[provincial reconstruction team]

provincial reconstruction team国際紛争内戦により荒廃した地域の復興支援のために活動する文民軍隊の合同チーム。文民が復興計画や調整などを行い、軍隊が治安維持に従事する。地域復興チーム
[補説]2002年に米国アフガニスタンに初めて設置イラクにも派遣されている。2009年、日本もアフガニスタンのPRTに文民を初めて派遣することを決定した。

ピー‐アール‐ティー【PRT】[personal rapid transit]

personal rapid transit》個人用高速輸送システム英国ATRA(Advanced Transit Association)が提唱した、交通麻痺まひの打開策として考えられている都市型輸送システム。自動運転で専用誘導路を走行し、オンデマンド方式で運行される少人数用小型輸送機関。英国のヒースロー空港の「ヒースローポッド」が2011年に実用化された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「PRT」の意味・わかりやすい解説

PRT
ピーアールティー
personal rapid transit

個人用高速輸送システム。 1970年代初めから各国研究開発が始められた新交通システム一種で,日本では CVS (computer controlled vehicle system)と呼ばれているシステムに相当する。自家用自動車の便利さと快適さをそなえた4~5人乗りの小型無人操縦高速輸送システムで,アメリカでは西バージニア州モルガンタウン,テキサス州ダラスのフォートワース空港などで一部試用された。乗物種類名称で,特定システムのブランド名ではない。日本でも熱心に研究開発が進められたが,社会的に導入することは困難という結果になった。

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世界大百科事典(旧版)内のPRTの言及

【新交通システム】より

…これ以降,政府の研究助成金が大幅に増額され,各地で研究開発が進められた。72年にはワシントンD.C.でトランスポ’72が開催され,4種類の新交通システムPRT(personal rapid transitの略)が公開され,世界に大きな影響を与えた。その後,75年にアメリカ合衆国議会技術評価局が新交通システムの開発状況を再検討し,その結果を〈automated guideway transitの評価〉としてまとめた。…

※「PRT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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