20世紀西洋人名事典 「W.ハイトラー」の解説
W. ハイトラー
Walter Heitler
1904.1.2 - 1981.11.15
ドイツの理論物理学者。
元・タブリン大学教授,元・チューリヒ大学教授。
カールスルーエ生まれ。
カールスルーエ工科大学やベルリン大学で学び、さらに、ミュンヘン大学でゾンマーフェルトに師事する。1929年ゲッティンゲン大学私講師となるが、ナチスに追われ英国に渡る。’33年ブリストル大学研究員を経て、’45年ダブリン大学教授、’49年チューリヒ大学教授を歴任。’27年ロンドンと「ハイトラー・ロンドンの理論」を展開し、水素分子の化学結合を量子力学的に解明し、化学結合の量子理論の基礎を確立。又、荷電粒子の制動放射の量子論や中間子論など多くの業績を残す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報