フロック

デジタル大辞泉

フロック（floc）

コロイド溶液に凝集剤などを添加したときに生じる、綿くず状の沈殿物。

フロック（frock）

１ 女性・子供用のワンピースの服。ドレスよりも型のあっさりしたもの。
２ 「フロックコート」の略。

フロック（fluke）

思わぬ幸運。まぐれ。「優勝はフロックだった」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

フロック

〘名〙 (fluke)

① 玉つきなどで、まぐれ当たりをいう。

※金色夜叉（1897‐98）〈尾崎紅葉〉中「どうだね、一ゲーム。〈略〉此頃は全然(すっかり)フロックが止った？」

② 転じて、まぐれで成功すること。思わぬ幸運。

※無印の本命（1970）〈海渡英祐〉一「ダービーに勝ったのも、フロックみたいなところがあるからねえ」

フロック

〘名〙 (frock)

① 「フロックコート」の略。

※漫罵（1893）〈北村透谷〉「或は和服、或は洋服、フロックあり」

② 婦人・女児用の、みごろとスカートの続いたあっさりした型の洋服。

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内のフロックの言及

【凝集剤】より

…液中に分散する微粒子が会合して，より大きな集合体となる現象を凝集flocculation(coagulation)と呼び，凝集によって生成する集塊を凝集体またはフロックflocと呼ぶ。凝集剤は凝集を助長するためにスラリー(粒子懸濁液)に添加する薬剤である。…

※「フロック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」