旺文社世界史事典 三訂版 「ルートヴィヒ」の解説
ルートヴィヒ(1世)
Ludwig Ⅰ
フランク国王,西ローマ皇帝(在位814〜840)。敬虔 (けいけん) 王(der Fromme)とも呼ばれる
カール1世の第三子。信仰心が篤く,教会・修道院を保護したが,政治的には無能で,在位中すでに息子たちへの土地分与問題で混乱を生じさせた。死後,遺領をめぐって争いが生じ,843年のヴェルダン条約で王国は3分された。
ルートヴィヒ(2世)
Ludwig Ⅱ(der Deutsche)
東フランク王(在位843〜876)
カール1世の孫。父の死後,兄弟とその遺領をめぐって争い,843年のヴェルダン条約でライン川以東の地を得た。兄ロタール1世の死後,870年のメルセン条約で弟のカール2世とその遺領を分割し,東半分を得てドイツの基礎をつくった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報