…たとえば,細胞とそれから構成される生体組織や,社員個人とそれが構成する会社組織など。 この二つの階層間には,〈創発emergence〉と呼ばれる非線形なフィードバックが働く,と人工生命の哲学は主張する。すなわち,下の階層における個々の構成要素(個人)の自由な運動が,上の階層における全体的なパターン(社会の状況)を生み出し,またこのうえの階層のパターンが,下の要素(個人)の運動の境界条件としてフィードバックし,個々の運動を間接的に支配する。…
…通常,工学設計は歯車を組み合わせるように要素さえあればまったく機械的に行われるものだと誤解されがちであるが,実は工学システム構成には,さまざまな制約条件の下で多種多様な要素を選定し,それらの間の相互作用をどう設定するかという難しい問題が含まれている。複雑系研究においては,各要素の振舞いや機能の単純な重ね合わせでは理解できない,グローバルな全体としての振舞いや機能が系によって自律的に生み出されることを意味する〈創発〉という概念がキーワードとなっている。そして,この創発と非常に近い発想が,工学設計を本来支えている。…
※「創発」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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