大した(読み)タイシタ

デジタル大辞泉 「大した」の意味・読み・例文・類語

たい‐した【大した】

[連体]
程度がはなはだしいさまをいう語。非常な。たいへんな。度はずれた。「大したものだ」「大した数にのぼる」
あとに打消しの語を伴って、特に取り立てて言うほどのことではないという気持ちを表す。それほどの。「大したことはない」「大した用事ではない」
[類語]偉い偉大立派有徳優れた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大した」の意味・読み・例文・類語

たい‐した【大した】

  1. 〘 連体詞 〙
  2. 程度がはなはだしいさまにいう。多く、肯定的に評価する表現として用いるが、時に逆説的に悪い意味にも用いる。特出した。非常な。たいへんな。おどろくほどの。
    1. [初出の実例]「村方で田地の三百石も持て居ると富豪(タイシ)たもので御坐います」(出典塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉五)
  3. ( 後に打消の表現を伴って、程度がはなはだしくはないことをいう ) 特に言い立てるほどの。取り立てて言うほどの。
    1. [初出の実例]「何サ体(タイ)した訳ぢゃアないのサ」(出典:人情本・春情花の朧夜(1860頃か)初)

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